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ユニバーサルデザインあれこれ2.携帯電話

さちるのつぶやき 其の二十四

情報登録日:2006-10-05 23:05:07 (sachiru7777)

最終修正日:2006-11-23 15:16:19 (sachiru7777)

携帯電話その昔、まだ携帯電話がなかった頃、移動電話の小型化・軽量化が実現し、それを売り込むためのマーケティングの仕事に携わっていた時の話です。
ポケベル(死語?)に替わる新たな移動体通信として、当初、販売ターゲットになったのは<有能な>ビジネスマンでした。高価な携帯電話を持ち歩いてまで話す必要があるのは、仕事に追われる第一線のビジネスマンだけであって、同じ会社員であってさえも、
「内勤の者や一般OLに携帯なんか必要ないだろう?」という発想だったのです。
メーカー側も、あくまでビジネスの場面にあうようなデザインや色や仕様で製品化し、かくして携帯電話は世の中に発売されました。


予想はものの見事にはずれました。

まず、売上げに火が付いたのは、想像だにしなかった女子高生だったからです。
「主婦だって話したい・・・」そんな携帯電話のCMが流れていたのもそう何年も前のことではありません。
今こんなCMが流れたら、陳腐ですよね。

小型でおしゃれで多機能で・・・
そんな携帯の進化に逆行した、ぶこつでボタンの大きな、電話帳機能さえついていない携帯が年配世代でヒットして、慌てて、高齢者向け携帯がデザインされるようにもなりました。
さらに最近の凶悪事件に影響されて、携帯は小学生にまで広がりをみせています。

また一方で、携帯メールの普及は、聴覚障害者にとって新たなコミュニケーション手段の獲得という大きな福音をもたらしました。

こんなことは、どれもこれも、初期の開発者や販売促進者には考えもつかないことだったのです。


昔は、社会のあらゆるものが、働き盛りの男の視点で作られていました。
家も 街も ビルも 駅も 店も 物も サービスも・・・

「子育て中の女が街に出るなんて」とか、
「歳とって足腰弱ったら家にいとけばいい」とか、
障害者は人の目に触れずに隠れて暮らせば」とか、
そういう価値観が当たり前だった時代があるのです。

女性の社会進出とともに、家電製品などが、真っ先に女性の視点で作り変えられていきました。
せまりくる高齢化が現実的になってきて、少しずつ街や物が変わってきています。
携帯電話の例にあるように、企業もきめ細かくニーズに合わせた商品を開発しなければ生き残れない事に気づき始めました。

そして、それならば、始めから、1番不自由を感じる人の視点で街や物やサービスを作っていこうという考え方がユニバーサルデザインなのです。

最近、「やさしさ」や「ユニバーサルデザイン」を掲げる企業や自治体が増えてきました。
いい流れやなとは思うのですが、本当に、弱者の視点に立てているかどうか、
また、「ここまでやさしいものにしたんやから」と、枠に収まりきれない少数者をバッサリ切り捨てていないか、じっくり見届ける必要があると感じます。

あったらいいな・・こんな携帯

〜メールが相手にちゃんと届いたかどうか、電話では聞けないので、確認する術が欲しい・・・
〜バイブレータや音でもっとわかりやすく・・・
聴覚障害者にとって、いまやなくてはならない必需品となった携帯は、日々進化を遂げています。

と同時に、点字メールや音声読み上げソフト、使いやすいボタン・・・
視覚障害者や高齢者や様々な立場のひとたちの声を反映させた携帯の開発も進められています。

毎日新聞universalonユニバーサロンには、「私が望むユニバーサル携帯電話」をはじめ、様々な次世代携帯の開発の様子がまとめられています。
ぜひ一度ご覧になってください。

リンク毎日新聞ユニバーサロン”ゆめの次世代携帯”


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キーワードユニバーサルデザイン 携帯電話 聴覚障害者 携帯メールにマッチする情報

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