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続 左手のピアニスト

さちるのつぶやき 其の四十九

情報登録日:2009-12-19 20:40:14 (sachiru7777)

最終修正日:2009-12-19 21:44:11 (sachiru7777)

全曲 左手のみの演奏による 内藤裕子さんのピアノリサイタルに行ってきました。

内藤裕子さんは、京都市立芸術大学、同大学院を首席で卒業後、ドイツ交換留学を経て、昨年から本格的に演奏活動を始められたばかりの若手ピアニスト。
大学院在学中から、ジストニアにより右手の運動機能が侵されるなか、左手のみでピアノを続けられ、現在左手のための作品を中心に演奏活動をされています。
新聞でそんな記事を見つけてから、この同じ京都の地にそんな方が!と心が震える思いで、機会があればぜひ一度聴いてみたいと思っていた念願のコンサートです。

ヨーロッパには、戦争で右手を失った人たちがピアノを続けられるように、左手のためにかかれた楽曲がたくさん残っているそうですが、
今回はアンドリーセン、スクリャービン、バルトークなどによる左手のための作品の他、
もともと両手弾きの楽曲を左手用に編曲したもの
  ドビュッシー(内藤裕子編)子供の領分
  ショパン(ゴドフスキー編)別れの曲
ヴァイオリンの原曲をほぼそのままピアノで奏でる
  バッハ無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータから「プレリュード」と「ガヴォットとロンドー」

そして、内藤裕子さんご自身による作曲作品
  左手のためのピアノソナタ 第1楽章 第2楽章 第3楽章

が演奏されました。
私は、音楽的な感性はさっぱりなので、ただひたすら、超絶技巧で動いていく左手に見とれていたのですが、
紡いでいく音楽が、両手の動きに 近づけよう 補おうとするような片手の世界ではなくて、左手の紡ぎだす全く別の世界、たとえば、よく聴きなじんだショパンの「別れの曲」などは、ゴドフスキーの編曲により「別れの曲」なんだけど「別れの曲」ではないような全く別物の不思議な作品に聴こえました。

そんな中で、内容裕子さん自身の作品、「左手のためのピアノソナタ」はとっても素敵で、特に第3楽章が耳に残りました。たぶん、100年後、200年後もっとずーと後世にわたって世界のいろんな国々で、左手でピアノを楽しむ人たちの教本となるのだろうなあとそんなことを感じました。

今、さちるの所属する合唱団で合唱指導をしてくださっている先生は、
やはり音大時代に指を痛めて、声楽に転向されたのだとお聞きしたことがあります。
きっと、同じように病気や故障で、演奏家になる夢を諦めた、という人は実はとても多いのだろうと思います。
もとよりピアノは10本の指で紡ぐもの。
欠けたものは欠けたものしか生まない…そんな固定観念が弾く側からも聴く側からも徐々にかわりつつあるのかなと、今日の満員御礼の会場を見渡して感じました。
また、足を運びたいです。

リンクピアニスト内藤裕子さんのサイト ALLES GUTE!


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コメント

拝見しました!これからも楽しみです。

顔 unknown 時間 2010年 1月 3日 22:30:18

あけましておめでとう!ご無沙汰してます同級生のドラです。教えていただいたブログ、早速拝見しました。さっちゃんがこんなにすごいブロガーだったとは・・・。さすが頑張り屋のさっちゃんですね。私もがんばらなくっちゃ!
これからもブログ楽しみにしてますね。更新ヨロシク!
ドラでした。


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